|
こちらの作品の製作のきっかけですが、私のサイトをご覧頂いたコスプレイヤーの方から、電動化したライフルを譲って欲しいと頼まれたのですが、いくつか理由がありまして、お断りさせていただきました。
その理由は、 金銭的な点(電動ガン本体の値段が高額な為)と、鑑賞目的に作っため、
耐久性が高くなく接着部分やパ テの部分が多く、ヒビなど破損する可能性があった為です。
私はコスプレをしたことが無い為、よく分からないのですが、モデラーの視点から見て、使用目的にあわせて、コスプレで使用されるのであれば、コスプレで使う事を前提に 強度や軽量化など考えて作った方良いと思ったからです。
ただメールを読ませていただいて、書かれた方のこのライフルに対する熱い想いは、すごく伝わりました。その気持ちは私にも分かりますし、気に入った物がすごく欲しいと思う気持ちも、
すごく分かるので、少数ですが作る事にしました。
そのため、TVでデザインを見直し、前作の図面をベースによりTV版に近くなるように再設計し直ました。
強度・重量を考えて、バレル(銃身)は前作同様にVP管(水道管)で、本体とストック部分は木材とアクリル板で製作。集成材は木工用ボンドで接着しました。
VP管との固定にはネジ止めでしっかり固定出来るようにしました。
|
現状報告 2008/02/20 |

↓拡大すると
|
木材は、通常の木材と比べると価格は数倍しますが、経年劣化(変形・割れ・反り等が少ないため(木材を使い以上多少は仕方ないですが)、ラワン集成材を使用しました。
集成材と言うのは、木の節等反りの原因になる部分を取り除き、良い部分同士を接着剤で再び組み合わせた木材らしいです。
(詳しく知りたい方は、ウィキペディアで)
店によりますが、厚さも10mm〜30mm位までありますので、お好みの厚さ・サイズを選べます。
カインズホームでは700円位〜で厚さくなる程高くなりますので薄い物を2枚張り合わせて使いました。ストック用が18mm厚、本体が14mm厚で大きい板で1250円でした。
また保護用のビニールが破けていて、木材表面に傷の入った物は割引されていることもあります。サイズなどが丁度合えば、その方が安く購入できます。その場合は、傷の部分をよけて使えば問題ありません。貼り合わせる側にしてもOKです。
本職の親父が言うには、組み合わせている板のピッチ幅の細い物の方がいいそうです。
写真では見にくいかもしれませんが、小さい方の板の方がピッチ幅が少し広いです。
(ストックの部分用にカットしてしまったので)
|
|
|
アクリル板もカインズホームで購入。いろんな種類がありましたが、とりあえず2mm厚を選択この大きさで1500円でした。横の模型用の1mmのプラ板が1枚250円なので、少々高めです。
Pカッターで数ミリ切れ込みを入れて折れば、綺麗に折れます(切れます)
とりあえずこの板の残りで、マズルブレーキにも使用できないか考え中です。形状が六角形なので、うまく箱組みできるか分かりません。
できればしたいのですが、強度がどの程度出るか不明なので。(六角形なので角がぴったり合うように60度ずつに削らないといけないので、できるか分かりませんし)
|
仮組み 2008/02/21 |
↓仮組みするとこんな感じ

↓大きい方の対物レンズ

|
全体のバランスを見るために仮組みして、を見ます。今回は、スコープを新造したので、バランスが崩れていないか確認します。
本体部分
集成材14mm厚×2枚+アクリル板2mm厚×2枚(マガジン上部用)
ストック部分
集成材18mm厚×2枚+アクリル板2mm厚×2枚(黒・黄色のストライプ用にスジ彫りを入れためです)
また全長が1m60cm程ありますので持ち運びの事も考えて、バレル(銃身)と本体は2分割出来るようにネジ式にしました。
集成材のカット方法
直線部分はクラフトノコで、曲線部は糸ノコで切りました。本体部分の形状は複雑なので、切った後で正確に合わせるのは難しいため、先に一枚を大き目に切ってから貼り合せて切りました。そのためきれいに出来ました。
スコープ本体もVP管の接続部品などをベースにしてそれらしく作りましたが、気に入らないので変更予定です。
このライフルの特徴でもある3個の対物レンズの部分も、VP管の細い物をカットして使用する予定です。
対物レンズ部分の内、大きい2個のレンズは、100均で購入した透明のプラ製ボタンがサイズ的に丁度良かったので、金具から外してレンズらしく表面を丸くなるように、サンドペーパーで研磨しました。
写真左から加工前・400番・800番・3000番・コンパウンドで研磨した物になります。ここまで磨くと周りの景色が鏡の様に映りこみます。
小さいレンズも100均で購入した髪飾りに付いていた物を、そのまま使用しました。 どちらも裏面に銀色のメッキ?がしてあり、光が反射して綺麗です。
|
現状報告 2008/02/26 |
|
集成材を木工用ボンドて接着します。すぐに固まり始めるので、なるべく時間をかけないようにします。片面に付けてから、ヘラか指を使いなるべく薄く均等に伸ばします。(パンにバターを塗る感じ)指の場合は他の部分に付けると後処理が大変なので、注意してください。手に付いた場合は水で洗って下さい。
はみ出した部分は硬化後にカッターで切り落とせますので、少しなら大丈夫です。
しっかり固定したいので、張り合わせたら傷が付かないように当て木をしてから、クランプします。この時、おなしサイズに切ったと思っても、微妙に合わない事がよくあります。またクランプを締める時の力の加減でわずかにずれてしまう事はあるので注意が必要です。
完全硬化まで24時間かかると書いてありましすので、1日以上そのままにします。(硬化すると透明になります)
|
|

|
ボンドのはみ出した部分をカッターやニッパーでカットします。
集成材のずれた部分は、カンナで削って平らにした後、320番位のサンドペーパーできれいにします。耐水ペーパーの場合でも水をつけずにカラとぎします。
グリッブ部は、まず削る部分の境目を鉛筆などで書き込みます。(定規などを使い左右対称になるようにします。)
ラワンは結構柔らかい木材なので、カッターで少しずつ削り、大まかな形になるまで削ります。この時年輪?の方向で削れば、あまり力を入れなくてもサクサク削れると思います。削りにくかったら逆方向から削って見てください。
ある程度形になったら、金属やすり→240番→320番位のサンドペーパーで表面をきれいにします。この時にサンドペーパーに木材を巻いて使うと片当たりしないで均一に削れます。
|
|
|
トリガー部分は、フェイクですが可動させる事にしました。
まずトリガーの可動する部分を切り取ります。不要な部分(切り取る)に、ドリルで穴を開けてから糸ノコの刃を通します。トリガーを当てて可動範囲の丁度良い所にドリルで穴を開けます。その後にに立てて(グリップを下方向にして)から、トリガーをはめる部分をバレル方向からノミや彫刻等を使い縦方向に削り穴を開けます。トリガーを入れて合わせます。この時に正常に可動するか確認します。
トリガーに引きバネ(通常のバネとは逆に引いた時に戻るバネ)をネジ止めしてこのバネが入る部分をさらに削ります。このバネを固定する位置によりトリガーの通常位置(戻り位置)が決定します。
|
|